レポート

REPORT

2023/01/31

  • 郁文館グローバル高等学校

グローバル1年生理事長講座『留学に向かう君たちへ』

グローバル高等学校1年生を対象とした理事長講座が開催されました。

1月の下旬から2月の上旬にグローバル高校1年生全員がオーストラリア、ニュージーランド、カナダに出発します。

留学を目前にして、グローバル人材(国際人)がなぜ必要なのかという話をいただきました。

冒頭、本日の講座の結論が話されました。「人には国境はない」、「地球は小さい」という2点です。

グローバル人材(国際人)になるためには、「人格」つまり人間性が大事になること、そして「専門性」が大事であることを理事長兼校長自らの体験を通し教えてもらいました。いつも以上に夢中になり、メモを取る様子が見られました。

「人には国境はない」という点では、具体的な事例をいくつも教えていただきました。発展途上国の教育支援を行う公益財団法人School Aid Japanの代表理事としての活動、政治家としての外交経験などです。経営者としての観点でも数多くの事例が紹介されました。どれも具体的なエピソードを聞くことが出来ました。

また、理事長自身が学生時代に世界一周をし、多くの差別や偏見を経験したという話を聞きました。しかし、ある飲食店では国境や人種の壁を超え、笑い・楽しそうに食事をする姿があり、今でもそれが外食事業を行う原動力になっているという話には説得力がありました。そして、「人に国境はない」を象徴するエピソードでした。

「地球は小さい」という点では、投資家ジムロジャーズとの対談での話を聞きました。地球規模で見ているか、歴史から見てどうかという原理・原則を外さないことが大事であるということを教えてもらいました。

これからの社会は、「専門性」が問われます。『君たちはどうしていくのか』、『現状を踏まえ、国はどうあるべきなのか』など一人一人が理想を掲げるべきであるという話をいただきました。具体的には、海外に居る中で、海外の視点で日本を見ること。どのような報道がなされ、どのように日本が世界から見られているのかなど、肌で感じられるようにして欲しいという話でした。

一部生徒の感想を記載します。

「理事長先生が言う通り、これから仕事をしていくうえで、自らが国際人になる必要性を感じた。この留学は、それを養うための親から授かった貴重な機会であり、しっかりその期待に応えたいと思った。」

「今回お話を聞いて一番印象に残った言葉は人間性という言葉です。言語で説明することが難しい言葉ですが、私はこの言葉は信頼という言葉にも置き換えられるのではないかと思いながら聞いていました。また、この人になら信頼できると思ってもらえるような人になりたいとも同時に思いました。」

最後には、3ヵ国の国旗にメッセージを貰いました。これから留学先で孤独を経験し、生徒たちは圧倒的な「人間性」と「専門性」を身につけてくれることでしょう。この講座と留学をきっかけとして、生徒一人一人が真のグローバル人材(国際人)になってくれることを期待しています。