レポート

REPORT

2022/11/07

  • 郁文館中学校

理事長兼校長による「お金科」特別授業

渡邉理事長による「お金科」の特別授業が中学1年生を対象に行われました。郁文館中学校では国語・数学・英語・理科・社会に加え、「お金の有用さ、怖さを知り、豊かな人生を送る」ことを教育目的とした「お金科」の授業があります。

理事長は「恒産なくして恒心なし」という言葉を最初に生徒たちに伝えます。この言葉は『孟子』の記述にあり、「安定した財産や職業に就いていないと、安定した道徳心を持つことは難しい」という意味があります。理事長は、自分らしくあるためにも、ある程度のお金が必要であると生徒たちに問いかけます。

では、どのように財産を築いていくべきなのか。理事長は語り続けます。次に理事長が説明したことは、仕事の種類についてです。現在、AIをはじめ、技術革新はめざましく、私たちの仕事の一部がAIやロボットによって行われています。AIに取って代わられる仕事に就くか、AIを使う仕事に就くか、まず、AIにできない仕事は何か考えよう、と理事長は生徒たちに優しく尋ねます。「芸術家」「医者」「心理カウンセラー」「教師」「俳優」「経営者」、生徒たちは思考し答えていきます。もちろん仕事に優劣はありません。さまざまな仕事があるから私たちの生活が成り立っていることを伝えた上で、仕事の中にはお金につながりやすい仕事とそうでない仕事があることも心に留めておくようにと理事長は伝えていきます。

次のテーマは「預金は安全なのか」です。生徒たちが大人になる頃には格差は広がり、国に頼ることができなくなっているかもしれません。自分のことを自分で守るために、お金の働かせ方について話が進みます。株式、金、為替、複利や円安のメリットやデメリットについて、理事長は本気で語りかけ、知的好奇心をくすぐられた生徒たちからは質問がどんどん出てきます。

入学からちょうど半年が経ち、郁文生としての自覚が身についてきた生徒たち。文武両道の郁文館式夢教育は続きます。