レポート

REPORT

2019/09/03

  • 郁文館中学校
  • 郁文館グローバル高等学校
  • 社会探究・協働ゼミ

ツーリズムゼミ南牧村アクティブラ-ニングキャンプ

郁文館グローバル高等学校には、観光産業に関する学びを深めるツーリズムゼミがあり、毎年夏休みに郁文館中学校の生徒と群馬県南牧村でアクティブラーニングキャンプを実施します。

今年で夏休み期間におこなう南牧村キャンプも3回目となり、南牧村の方々とも親密な関係を築くことができ、実際にお話を聞く機会をたくさん設けていただきました。

様々な交流の中で、生徒たちはSDGsの8番目【働きがいも経済成長も】の観点から、地域資源を生かした村の活性化や観光の可能性について視野を拡げることができました。

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【1日目】


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昼食は、南牧村がコンニャク芋栽培で栄えていたころの趣を残す下仁田町の料亭でいただきました。

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「ジオパーク」めぐりでは、高校の地学の先生をしていらした自然観察員さんにとてもわかりやすく地層や岩石の説明をしてもらいました。教科書に書いてあったことに生徒は「そういうことだったのか」と納得する場面もありました。

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こちらは火打石として使用された玄武岩を擦って火花を熾す体験。マッチを擦った経験もない生徒が多く、なかなか火花を熾すことができませんでした。

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自然史館でクリッペ(根なし山)の説明のビデオで見た後、地層が滑った跡を実際に観察しました。こんなにはっきりとして滑り面が見られる場所は、世界的にも珍しいそうです。

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「この褶曲は地盤がどのように動いてできたのかな。よく考えて見よう。」との問いかけに、頭を悩ませる生徒でしたが、一生懸命推測していました。


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一般的に火山の爆発で噴火物が積もる場合、下に重い(大きい)粒、上に軽い粒(小さい粒)が積もります。しかし、この地層、「逆転層」と言われ古い地層が上に、新しい地層が下にあります。

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夜は、山里で花火を楽しみました。満点の星も大きく見えました。街灯にはクワガタやカブトムシが寄ってきていました。東京ではあまり見られない光景に生徒たちはとても盛り上がっていました。

2日目】

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朝の散歩は南牧村3名瀑の一つ線ヶ滝です。滝壺まで降りマイナスイオンも沢山浴びました。御柱祭で使用する杉の木を伐り出す場所もこのそばにありました。

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こちらは、南牧村諏訪神社です。後ろに見えるまっすぐな丸太は御柱で、現在も御柱祭を行なっているのは全国でも諏訪の本社と南牧村の諏訪神社だけだそうです。祭の担い手不足が原因で存続が危ぶまれているとのことでしたが、以前SNSで呼びかけたところ500名ほどの助っ人が集まってくれたそうです。

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コンニャクイモが品種改良され平地でも栽培できるようになったため、南牧村のコンニャクイモ栽培は衰退してしまいましたが、従来のコンニャクイモ(和玉粉)を使ったコンニャクの味(触感)は絶品です。南牧村では和玉こんにゃくの復活を試みる動きも始まっています。作ったこんにゃくは、刺身コンニャクにしていただきました。

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ヤマメやイワナもいる清流での川遊び。ウォータースライダーもできるのですが、今年は水量が多く、水もちょっと冷たかったようです。

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村の活性化のために昨年開業した温泉です。この温泉を作るのに協力した郁文館の先輩が
5月にご両親と村を訪れたそうです。

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南牧村名物の炭ラーメンや炭まんじゅうなどを開発した信濃屋さんを訪ね、ご主人から開発のエピソードや苦労話を伺いました。お昼はもちろん炭ラーメンと炭餃子です。

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最後は、富岡製糸場に行きました。今年は長雨が続いたため、蚕の成長が思わしくありませんでした。しかしこの経験により世界遺産の「高山社」や「田中弥平旧宅」のお話を伺った時にも実感を持って理解することができました。