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2017/10/18

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【夢達人ライヴ】サッカーワールドカップ監督専属通訳士 鈴木國弘氏による講演

10月6日(金)の放課後、日伯少年サッカー育成協会の理事長を務められている鈴木國弘さんの夢達人ライヴが実施されました。

鈴木さんは、2006年サッカーワールドカップドイツ大会に出場した日本代表チームのジーコ監督専属通訳を務められた方です。1991年にジーコ監督が鹿島アントラーズの選手として来日されて以来、長年に渡り通訳を担当し、ジーコ監督のサッカー哲学を最も理解されている一人です。

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ワールドカップ後には白血病と診断され、2年半にわたって生死をさまよう闘病生活を送られました。奇蹟の復活を果たされた現在、サッカーを通じた日本とブラジルの架け橋として、これまで以上に活躍されています。このような経験をもとに、「明日につながる気持ちの持ち方」というテーマでお話をしていただきました。

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鈴木さんはまず、自分がどのようにポルトガル語を習得し、なぜジーコ監督の通訳を担当するに至ったかについて経緯をお話しされました。サッカーが好きという情熱だけで19歳のとき単身ブラジルへ渡ったこと、真の異文化交流のためには言語以上に人間関係が大切であることなど、グローバル社会で仕事をするためには行動力やコミュニケーション力が必要だということがよく分かるお話しでした。

それから、通訳という仕事についてお話しされました。通訳は正しく直訳することだけが正しいわけではなく、相手が求めていることを理解して第三者に適切に伝える仕事だということを、日本代表チームでの事例を挙げながらお話しして下さいました。言語や文化的背景の異なる相手が求めることを正しく理解するためには人間関係の構築が重要であること、人間関係を構築するためには相手に信頼される人間であること、自分自身の人間性を高めることが最も大切なことだとお話しになりました。

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また、チャンスから逃げないことの大切さもお話になりました。世界のスパースターの通訳をするということは、自分の言葉が即座に世界中に流れることを意味します。その責任の大きさに耐えられず、何度も逃げたいと考えられたそうです。しかし、その責任を全うすることの大切さをジーコ監督から学び、チャンスをつかむこと、つかんだチャンスは逃さないことが自分の成長に大切だとお話になりました。

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白血病との闘病生活に関するお話しの中では、自分の気持ちの持ち方が実際の体調を大きく左右したこと、自分の力を信じるようになってからみるみる回復に向かったことなどをお話し下さいました。自分自身を信じて進んでいれば、流れの中で必ず厳しい経験が来る。自分には越えられないと思う壁に当たった時に、自分自身の中にいる「+αのスーパーな自分」の存在を信じることで道が開けてくる。自分自身の力を信じて進もうと生徒達を激励して下さいました。

se1710185.jpg講演の最後には質疑応答の時間がありました。生徒達からは、チャンスのつかみ方、進路の悩みなど、いろいろな質問が飛びだし、鈴木さんは一つ一つに丁寧に答えて下さいました。

この講演の中で、生徒達は真の異文化交流に必要な力、通訳という仕事、チャンスをつかむことの大切さ、自分を信じることの大切さなど多くを学んだことと思います。これからの学校生活や進路選択に生かしてくれることと思います

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最後に生徒たちの感想の一部を簡単に紹介します。
・人間関係を築くことで、言語の違いを越えて相手に伝えることができるということを学べた。これからのグローバル社会に向けて、気持ちを伝える力をつけていきたいと思いました。
・学歴など形になるものだけではなく、チャレンジすることや自分を信じることなど、人として大切なことを学べた。「自分を信じていれば、必ずなるようになる。」という言葉が心に残りました。
・どんなに頭が良くても人間性が伴わなければ意味がないということが胸にささりました。国際交流で大切なことは、自分の人間性を高めることだと知りました。
・一つ一つのチャンスが日常生活の中にあることがわかりました。今日の話の中で、「チャンスを逃すな」という言葉が一番大切だと思いました。