レポート

REPORT

2015/03/12

  • 郁文館高等学校
  • 夢教育推進部

高校2年生 マレーシア修学旅行

高校2年生は2期(Ⅰ期:1月15日~18日、Ⅱ期:1月16日~1月19日)に分かれ、マレーシアの首都であるクアラルンプールに行って参りました。今回が初めての海外、初めての飛行機という生徒もおりました。出発当日の成田空港では、まだ見ぬ異国の地に一抹の不安を抱きながらも、わくわく心を躍らせている子どもたちが印象敵でした。

 

およそ7時間のフライトを経て、KLIAと呼ばれる国際空港に到着しました。「うわぁ!あっつーい。」との第一声。真冬の日本とは気温も湿度も正反対です。初日の夜はクアラルンプール市内で圧倒的な存在感を有する、ペトロナス・ツインタワーの夜景を見学しました。その近代的な立ち姿に、子どもたちが抱いていたマレーシアのイメージは一新されました。

 

2日目午前中は、クラス毎に現地の学校訪問をしました。マレーシアでは、様々な異なる宗教・人種の子どもたちが同じ学校に通い、勉強をしています。制服は日本のように統一されたものではなく、中には宗教衣装を纏っている生徒もいます。慣れない英語でのコミュニケーションに戸惑いながらも、懸命に意思疎通を図りました。そして、心と心が通じ合いました。遠い異国の地に、新たな友人がたくさんできたのです。

 

交流を終えて、子どもたちは「相手が一生懸命に何かを伝えてくれているのに、あまり理解できなかった。申し訳ない気持ちになった。」、「感謝の気持ちをもっと伝えたいのに、Thank you.の一言が精一杯だった。」、「言葉が通じたらもっとわかり合えたのに。」との感想を持ちました。英語学習の意義を痛感することができたのです。また、現地校生徒の学習意欲の高さにも感銘を受けました。帰国後、子どもたちの授業に臨む姿勢が大きく変化しました。

 

また、午後にはベリーズ工場を見学し、ハラル公社を訪問しました。ハラル・マークとは、イスラム教徒が安心して摂取したり、使用したりすることができる商品を表すマークです。宗教や文化の違いがビジネスにも大きな影響を与えることを学びました。そして、夜。マレーシアの日系企業で活躍なさっている方の講演を聴きました。海外特別夢達人ライヴです。「ストレスを楽しむことができるか」「海外で働くことはどんどん当たり前になってきている」「相手を理解し自分を理解してもらうことが大切」など様々なメッセージをいただき、子どもたちは目をキラキラと輝かせていました。その目線の先には、5年後・10年後の自身の姿を描いていたのでしょう。

 

3日目午前中はB&Sプログラムを実施しました。これは、マレーシアの大学生と共に市内を班別行動する

プログラムです。バスの車窓から眺める町並みと、現地の方と自分の脚で歩きながら目にする町並みは大きくことなりました。おいしい食べ物や掘り出し物のお土産など、マレーシアを少し深く感じることができました。ここでも、片言の英語ながら、自分の意思を一生懸命大学生に伝えようとしている生徒が印象敵でした。

午後は、森林研究所を訪問しました。ここでは、動植物の生態系のみならず森林エコ研究が行われています。森林を歩きながら、見たこともない動植物に出会うことができました。雄大な自然の中に身を置き、市内とは違ったマレーシアの顔に触れることができました。

 

ついに最終日。午前中は王宮、国家記念碑、独立広場、ロイヤルセランゴール工場、国立モスク、ピンクモスクを訪れました。な王宮に圧倒され、モスクでは厳粛な雰囲気を感じることができました。マレーシアの歴史と今を実感することができました。

午後はバツー洞窟へ。ここはヒンドゥー教の聖地とされています。巨大なムルガ神像に迎えられ、272段の階段を登った先に鍾乳洞がありました。洞窟の奥にはヒンドゥー教の神々が祀られており、天井からは陽の光が差し込んでいました。その荘厳な雰囲気はまさにパワースポット。仏教ともイスラム教とも違う神々しさを感じました。

 

あっという間でしたが、非常に濃い時間を過ごすことができました。短期間でマレーシアの様々な顔に出会いました。また、多民族国家に生きるマレーシアの方々の優しさやコミュニケーション力の高さに触れることができました。この修学旅行を通して、子どもたちは自分自身を見つめ直し、将来の夢に向かって、新たにスタートを切りました。

 

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