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2014/04/16

カンボジア研修 2013レポート

 

今年度のカンボジア研修は322日~27日の56日の日程で、中学生16名、高校生14名、グローバル高校生27名の合計57名で行いました。今年で実施7年目となりました。この研修の目的は、発展途上国の実情を知り、視野を広げるだけでなく、他国に対して思いやりを持ち、また自分たちを取り巻く環境にも感謝の念を持ってもらうということです。また、カンボジアにある様々な課題や問題点について考え、日本との違いを比較検討することでグローバルな視点を持つことを目標としました。

日程は以下の通りです。

 

初日  3/22() プノンペン泊 カレー食材購入と仕込み

2日目 3/23() プノンペン発→「SAJ孤児院」訪問交流→「SAJファーム」見学(3060)

          →プノンペン泊

3日目 3/24() 「キリングフィールド」「トゥールスレン博物館」見学→企業訪問

          →ポーサット泊

4日目 3/25() ポーサット発→バッタンバン「ワットタムン中学校」訪問・交流

          →「アキ・ラ地雷博物館」等見学→シェムリアップ泊

5日目 3/26() アンコールワット遺跡研修→オールドマーケット→帰国

6日目 3/27() 成田着



 

「1日目」

 

成田に集合し、バンコク経由でプノンペンへ。順調に行けば、夕方にはプノンペンに到着するはずでしたが、バンコクで思わぬ足止め。バンコク空港で5時間ほど待機をすることになりました。しかし、生徒たちは、そうしたトラブルにも臆することなく、空港内で食事をし、研修のワークブックや孤児院の資料等に目を通し、これから始まる研修の準備にその時間を使って過ごしました。そして、深夜1時にプノンペン空港に到着。ホテルに着いたのは、なんと深夜2時でした。生徒たちは、翌日の孤児院訪問に備えて、速やかに就寝し、ハードな1日目は終了しました。

 

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「2日目」

 

前日の遅い到着のため、出発時間を少し遅らせることになりましたが、訪問先のご協力を得て、予定通りに2日目の行程を実施することができました。カンボジア国内の移動はバスです。道中は舗装が不十分な箇所もあり、移動自体が体力を消耗するハードな時間です。しかし、自ら希望し参加した生徒たちは、道すがらの景色も含めて楽しみながら多くのことを感じ取っておりました。そして、長時間の移動中に、チーム内でコミュニケーションを取り、生徒同士の親交も深まっていきました。

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このカンボジア研修がスタートして以来、毎年訪問交流をさせていただいているのは、公益財団法人 School Aid Japan の運営する孤児院『夢追う子どもたちの家』です。今回も、私たちの訪問に備えて様々な準備をしてくださり、とても温かく迎えていただきました。郁文館の生徒たちも、前半は、園の子どもたちと日々の作業を一緒に行い、持参したカレー食材を共に調理し、皆でカレーを食しました。

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午後に予定していた球技大会は残念ながら時間の関係上実施できませんでしたが、全員で行った大縄跳びは大盛り上がりでした。お別れ会では、この日ために準備してきたソーラン節を披露し、お返しに園の子どもたちも日本語の歌を披露してくれました。園長の西口さんをはじめ、現地のスタッフの皆さんが園の子どもたちと本当に素敵な笑顔を浮かべて、共に生活されている姿が印象的でした。

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保護者の皆様からお預かりしたTシャツも寄贈させていただきました。ありがとうございました。

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孤児院での交流を終え、生徒たちはSAJファームに向かいました。ファームでは、カンボジアの地で農業をすることの意義や難しさなどについてお話いただきました。短い滞在時間ではありましたが、事前に学習してきた知識や情報と実際に見聞きする現状を比較し、多くの質問を生徒たちはファームのスタッフの方に投げかけておりました。そうした質問にもひとつひとつ丁寧にお答えいただき、生徒たちにとっては大変有意義な時間となりました。
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「3日目」

 

プノンペンに戻り、カンボジアの辛い歴史と向き合う半日です。ポルポト政権下のカンボジアの国民がどれほど苦しい思いをしてきたかは、生徒たちも事前学習である程度学んできています。しかし、「キリングフィールド」「トゥールスレン博物館」をカンボジアの現地ガイドさんの生々しいお話とともに見学する経験は、子どもたちに多くの「問い」を投げかけ、心に深く突き刺さったことでしょう。

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始めに慰霊塔に献花をし、皆で祈りを捧げました。
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午後は、現在のカンボジア経済について学ぶ企業訪問です。今回は『Japan Farm Products』という日系企業を訪問させていただきました。日本の農産物をアジア圏で商品として展開するために、カンボジアの地で農作物を生産し、ブランディングをして付加価値をつけ、販売している企業です。まだ起業して間もない会社ですが、その経営方針や戦略は、アジア圏で経済活動をするためのアイディアや手法が多く盛り込まれており、生徒たちはメモをとって熱心に会社の方のお話を聞いていました。

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「毎晩のミーティング」

 

この研修期間中、生徒たちは毎晩ミーティングを行っておりました。その日一日の研修を各自で振り返ってワークブックに記入し、その後グループで意見交換を行いました。グループは毎回ランダムに組まれ、高校生も中学生もなく、研修に参加した一生徒として積極的な発言がみられました。最終日には、代表生徒が全体の前で発表をし、皆がその意見に真剣に耳を傾けていました。

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「4日目」


ポーサットを発ち、カンボジア第三の都市バッタンバンへ。今回のカンボジア研修では、初めて現地校との学校交流が実現いたしました。今回交流する学校は、生徒数500人の「ワットタムン中学校」です。この学校の校舎は、SAJの援助により新校舎が完成したばかりです。私たちが到着すると、全員で盛大にお出迎えをいただきました。開会式では、生徒が2ドルずつ出し合って購入した本(英語クメール語の辞書、英語の絵本や教材)、日本から持参したボールや大縄を寄贈させていただきました。そして、ここでもソーラン節を披露することができました。現地校の生徒たちは、日本から来た学生たちの踊りを笑顔で楽しんでくれました。

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寄贈した本は、この図書室で活用されます。

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「オークン(クメール語でありがとう)」と「ありがとう」の声が響いておりました。
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旧校舎
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新校舎
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午後は、「アキ・ラ地雷博物館」を訪れ、最終目的地のシュムリアップへ。現在もカンボジアには、数多くの地雷や不発弾が地中に存在する事実を目の当たりにし、その撤去を命がけで行うアキ・ラ氏の活動や未だ深く残る内戦の傷跡について学びました。

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「5日目」

 

早朝5時にホテルを出発し、アンコールワットの日の出を見にいきました。このカンボジア研修の最終訪問の地であるシュムリアップは、現在は、カンボジア第二の都市です。世界遺産の遺跡から生徒たちは、何を感じとったのでしょうか。今回の研修は、アジアの中でもあまり訪れる機会がないカンボジアの地に訪れるばかりでなく、その内容も多岐にわたるものでした。おそらく生徒たちには、今回の研修で感じたことや学んだことをじっくりと消化する時間が必要だと思います。各々が帰国し、普段の生活に戻ったときに感じる日常は、この研修前に感じたものと異なっていることでしょう。その感覚こそが、この研修から得られる一つの「学び」なのかもしれません。今年も無事にこの研修を終えられたこと、多くの学びを生徒たちが得られたことに感謝いたします。

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