2013/11/09

校内点描 2

久しぶりの点描です。

下の写真は、郁子(むべ)の実です。

  

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木通(あけび)科の常緑つる性植物で、別名をトキワアケビ(常磐通草)といいますが、校内のいろんな場所のフェンスに這っています。

 

左は校門入って右側のフェンス、右は屋上フェンスの写真です。

 

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春、4~5月に、白色または淡紅色で反り返った花が咲き、秋の今、果実が緑からだんだん暗紫色に代わり、熟してきます。

 

琵琶湖のほとり、滋賀県近江八幡市に残る伝承によれば、昔、蒲生野に狩りに出かけた天智天皇がこの地で、8人の男子を持つ健康な老夫婦に出会いました。長寿の秘訣を尋ねたところ、「この地で取れる無病長寿の霊果を毎年秋に食します」と言いながら、ひとつの果実を献上しました。

 

それを賞味された天皇が「宣(むべ)なるかな(なるほど、もっともだ)」と仰せになり、この時に発した「むべ」という言葉がそのまま果物の名前の由来となったそうです。

 

これには異説もあり、このエピソードは弟である天武天皇のものである/もともとあった聖徳太子の伝承がもとになっている 等々、真偽は不明ですが、少なくとも、諸国からの供え物を紹介した10世紀の『延喜式』には、「宮内省諸国例貢御贄」の段に、近江の国から「ムベ」が琵琶湖の魚などと一緒に朝廷へ献上されていたという記録が残っていますので、古代よりこの実が貴重な甘味として食されていたことは間違いないようです。

 

アケビの実に似ていますが,熟しても裂開しません。果肉は甘く,食べられます。

今日、職員室で試食しました。

 

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実を割ってみると、緑色の果肉と種がキウイフルーツのように見えます。

スプーンですくって、口の中で種子をより分けながら果肉部分だけを食べます。

ほのかな、上品な甘みがあり、柿の味にも似て、なかなかの美味です。

 

何と言っても、和名にあてられている漢字が「郁子」です。

まさに、「郁」文館に相応しい名前の植物で、

さらに食すことで不老長寿が得られるならば、言うことなしです。

 

もし、この時期に来校される機会がありましたら、ご覧いただきたいと思います。

 

校長 宮崎 宏

 

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