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2011/09/02

ボランティア・バスツアーを終えて

今年の夏休み、SAJの主催する陸前高田へのボランティア・バスツアーに、5回にわたり、400人以上もの生徒が参加させていただきました。こんなにも多くの生徒が、被災地の役に立ちたい、何らかの行動を起こしたいと参加してくれたことを、大変うれしく思います。

 

 

 

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瓦礫の撤去、草刈り、漁港の清掃・海藻除去、施設整備、避難所の清掃などなど、ボランティア・センターの指示のもと、毎回異なる作業を行いましたが、このボランティアを通じて、生徒諸君は様々なことを学んでくれたことと思います。助け合う心、命の大切さ、自然の脅威、国を愛する心、この一瞬一瞬今を生きることの大切さ・・・。学校の年度目標に掲げた"仁の心"を育ててくれたことと思います。

 

 

 

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私も、最終回、5回目のツアーに参加した生徒諸君と一緒に、津波で冠水してしまった水田跡の草取りと瓦礫の整理を行いました。 広範囲にわたる被災地の、瓦礫撤去だけでも3年ぐらいはかかるのではという見通しを耳にしたことがありましたが、道路の両側に積み上げられているような瓦礫、目に見える瓦礫は何とか撤去できても、表面的には見えない、土に埋もれた瓦礫まで含めると、大変な、気の遠くなるような時間と手間がかかりそうです。 

 

今回、たまたま田んぼの草取りをする中で、田んぼや畑に埋もれた瓦礫の除去まで拡大して考えるならば、それは3年~5年という話ではなく、もしかすると10年、あるいは20年という歳月が必要なのではないかとまで感じました。

 

 

田んぼには50センチぐらいに生い茂った、巨大な草が生え、これは手で抜くことも叶わず、スコップで根から掘り起こさねばなりません。そのために10~20センチぐらいの土を掘り起こすわけですが、そこに無数のガラス、茶碗のかけら、瓦の破片などなど、ありとあらゆる瓦礫が埋もれています。

 

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勿論、海水が流れ込んだ訳ですから、田んぼの土には砂もまじっていました。当然、塩分も含まれており、塩気を抜かねば米作りは出来ないでしょう。何年も何十年も丹精込めて改良して育ててきた土が、一瞬の津波で作物に適さない土になってしまう。農家の方からすれば断腸の思いでしょう。悔しいことでしょう。

 

私自身、畑での野菜作りを趣味としていて、休みの日には土をいじることを何よりの楽しみにしています。田んぼがすっかり田んぼでなくなってしまった農家の方々の気持ちを思うと、スコップで土を掘り起こすたび、涙が出てきました。

 

さまざまな事情で、参加したい気持ちはあるものの残念ながら今回は参加出来なかった人もいるでしょう。いずれにしても、被災地の復興に向けての歩みはまだまだ終わることのない、長い長い取り組みとなりそうです。

 

 

生徒諸君には、大学生になってからも、社会人になってからも、今後も是非、機会を見つけて、復興に向けての取り組みに力を貸して欲しいと思います。

 

 

校 長  宮崎  宏

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