2010/11/16

国際化とは

 私は夢プロジェクト推進部が設定したテーマに沿って、各学年の子供たちに私が伝えておかなければならないことを理事長講座として話していますが、今回ご紹介するのは10月初旬に高校1年生を対象に「国際化」をテーマに話したものです。今回のまとめは単なる講義のまとめでなく、私のいいたいことがはっきりと分かるようにしてみました。
 まず、私は子供たちに尖閣諸島の問題、北方領土の問題について問いかけました。事実を確認することで、各国との関係に目を向けてもらいたかったのです。また現在話題となっているFTA(Free Trade Agreement「自由貿易協定」)やTPP(Transpacific Partnership「環太平洋戦略的経済連携協定」)について、さらに米ドルと日本円の為替の問題にも言及しました。これも世界のお金の流れが、子供たちに分かりやすいようにとの思いからです。一昔前であれば、自分の国のことだけを考えていればよかったのですが、現在では世界を視野に入れませんと、つまり国際的な視野を持たないと生きていけない時代となったのです。ですから我が学園では来年度からアジア研修を実施します。これまでも実施していたカンボジアに加えて、韓国、中国、シンガポール、ニュージーランドへ生徒を送り出します。自分の目で見て判断することが大切です。さらに日本の就職難についても話しが及びました。ワタミが海外で展開する会社で任用する大学生の実態を知らせました。英語、日本語など外国語ができるのが当たり前、大学時代に一生懸命勉強するのも当たり前。日本の大学生と比較すれば、どちらが有能かは一目瞭然です。法律が改正されれば、必死に勉強する外国人学生が日本の就職市場に入ってくることは自明の理です。その時、君たちは立ち向かい、勝ち残れるかと語りかけました。現在は不景気のために職がありませんが、就職市場が開放されればさらに厳しい状況になるでしょう。このようにしてこれから大学に入学する高校1年生にも「人ごとではない」という意識を持たせたのです。日本はペリー来航以来40年で世界の5大国になり、第二次世界大戦に負けたにもかかわらず30年で世界第二位の経済大国になりました。十分に競争力は持っています。しかし、アメリカ留学をする学生数を見ると、インドや中国は10万人がアメリカで学んでいます。韓国は7万人、日本はたったの3万人です。なぜこんなにも日本人は外国へ出て行かなくなったのでしょうか。そもそも国際化とは何でしょう。私が思うにこれは自分を愛するように自国を愛することから始まります。自分(自国)を大切にする気持ちがあれば、相手も同様に大切にしなければならないという思いやりの気持ちが生まれ、相手を尊重することもできる。そこから相手の国との関係が始まります。私はまず日本一周をして、それから世界一周もしました。その経験から世界は差別と偏見ばかりということが分かりましたが、それは地球の一側面でしかありません。一方で人種を越えた様々な出会いがあり、社会主義の国からまた北欧の国々からいろいろなことを学びました。「世界を見ることなくして、成長なし」なのです。世界を見てから初めて自分自身の判断力を持つことができます。現代では、環境問題や食糧問題など、日本だけで完結することはなくなりました。今こそ、大きく変化する世界と対峙するときです。頑張れ、日本の子供たちよ!

 

理事長 渡邉美樹

 

(写真は台湾鳳新高級中学校との交流時の様子です。)

 

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