2009/08/27

模擬選挙について

 終業式に、本校では模擬選挙が行われました。8月30日に行われる衆議院選挙の比例代表制を模して、自分の支持する政党に投票してもらいました。もちろん、事前に先生方が選挙制度の仕組みや各政党の考え方や主張をしっかりと生徒に伝えたことは言うまでもありません。
 選挙を経験してもらうことには三つの意義があります。一つは選挙権について真剣に考えてもらいたいということです。選挙権は人間が勝ち得た非常に貴重な権利です。全国民が選挙権を持つまでには苦難の歴史がありました。例えば、明治末年から大正にかけて納税額に関わりなく、選挙権を持つことができるようにするための普通選挙運動が展開され、1925年にようやく実現されました。女性の選挙権に至っては、第二次世界大戦を経てその終戦後にやっと認められたものです。選挙権の重みについて考えてください。二つ目の意義は、皆が選挙に参加することで、選挙を一部の人たちのものにしないということです。ある組織がまとまって自分に有利になるような政党あるいは政治家に投票することを「組織票を入れる」と言いますが、その組織票によって政治が間違ってしまう可能性もあるのです。皆がしっかりと投票に行けば、票がある特定の場所に偏ることもなく、その組織票自体の意味がなくなります。そうすれば政治家はある特定の団体・組織の幸せのためではなく、全国民を対象にした最大多数の幸せのために働くようになるのです。せっかく与えられた権利を無駄にすることなく、日本の未来のために行使しましょう。三つ目の意義は選挙が終わった後も継続して選挙に関わってもらいたいということです。例えば、ある政党に投票をした。そしてその政党の動きを見守り、次の選挙の時期を迎えた。数年前は支持したのですが、自分の意志とは異なる部分があるということであれば、他の政党に投票することもあるでしょう。このように、自分の選択を見つめ続けてほしいのです。本校では、自分自身と日本の将来を真剣に考えるという意味で、夢教育の一環として模擬選挙に継続的に取り組んでいきます。

 

理事長 渡邉美樹

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